ソフトイーサ「パケット警察」を緊急配布、踏み台による冤罪リスクを回避 【増田 @maskin】 : TechWave

「私は大丈夫」と思っていても、ある日突然にトラブルは降りかかる。何らかの手段であなたのパソコン等に感染したウイルスは、気が付かないうちに勝手にパソコンを操作し不正を働く。犯人は "あなた"。 いわゆる「踏み台」である。ご存知の通り、誤認逮捕まで発生しているのが現状だ。 そんな遠隔操作ウイルスによる冤罪を防止するため、ソフトイーサ2012年10月22日、遠隔操作ウイルスによる冤罪防止のための通信記録・プロセス起動記録ソフト「パケット警察」の提供を監視した。Windows専用ソフトで、フリーウェアとして無償ダウンロードが可能となっている。 パソコンの通信記録を保存し冤罪証明に 「パケット警察」は、パソコンの通信記録やソフトウェアの起動記録を監視し、その情報をハードディスクに蓄積保存するソフト。 もし万一、「踏み台」が発生した場合、無実を証明するのはパソコンの動作を証明する記録。「パケット警察」をインストールしておけば、ウイルスの稼動状況も記録として保存されるので、有力な証拠として利用できる可能性が出てくるというもの。 「パケット警察」は Windows のシステム権限で動作し、ログファイルも一般ユーザー権限で消去できない設定で記録します。Windows Vista / 7 / 8 の UAC (ユーザーアカウント制御) に完全対応しており、一般的な遠隔操作ウイルスの手口では「パケット警察」の動作を止めたりログファイルを消去・改ざんしたりすることを困難にすることができます。 　「パケット警察」は Windows 98以降のWindowsパソコンで使用可能 (Windows 98, 98 SE, ME, NT 4.0, 2000, XP, Server 2003, Vista, Server 2008, 7, Server 2008 R2, 8, Server 2012 (32 bit / 64 bit))。インターネットプロトコルもIPv4 のほか IPv6 にも対応している。 「パケット警察」そのものが不正に操作されてしまう懸念に対しては、Windows のシステム権限で動作するなどの方法で回避。ログファイルの改ざんなども困難にする処理をしているという。 【関連URL】 ・報道発表資料 - 「パケット警察 for Windows」を開発しフリーウェアとして緊急リリース http://www.softether.co.jp/jp/news/121022.aspx 蛇足：僕はこう思ったッス 業種によると思うが、冤罪防止、訴訟リスク回避のために所有PCの記録は成果がある。実際、大手企業向けソリューションとして記録専用プロダクトというものも存在するのだが、各個人のパソコンレベルではその対策は手薄な状況。「パケット警察」というネーミングがすご過ぎてびっくりするが、それ以上の効果があるのではないかと思う。稼動させてもウイルス駆除ソフトのようには重くなるわけではなく充分実用レベルにあるのもいい。 著者プロフィール：TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹 　夢を叶える技術者。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。道具としてのIT/ネットを追求し、日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ネットエイジ等で複数のスタートアップに関与。関心空間、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ＆SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演。活動タグは 創出・スタートアップ・ マーケティング・音楽・子ども・グローカル・共感 (現在、書籍「共感資本主義」執筆中)。 メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・ 詳しいプロフィールは こちら @maskinをフォロー

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